作品集

テーマ- きのこ  No.136「てんぐだけ」、No.149「てんぐだけ」、No.162「つちかむりもどき」

テーマ- 山の四季 No.169「晩秋」、No.182「やっと春」、No.903「芽生のころ」

テーマ- 旅 No.95「オーベルンドルフ」、No.147「箱根の木」

テーマ- 羽化 No.179「せみの羽化」

テーマ- グルージング No.168「波」、No.170「ちりめん波」

テーマ- ぼたん No.49「白ぼたん」、No.167「赤ぼたん」

テーマ- ひがん花 No.80「ひがん花」

テーマ- 雲 No.130「雲」、No.164「琵琶湖の朝」

テーマ- さくら No.151「さくら」

テーマ- 自由画題 No.144「落葉」、No.152「水溜」、No.184「加賀」

※ 作品絵の大きさは、 W(幅)X H(高さ)数字はmmで表しています。

※ もし、お気に入りの作品があれば、個展に足をお運びいただき、作品の現物を確かめていただくことをお勧めいたします。

※ なお、個展開催期間以外にも観覧ご希望があれば、大阪府吹田市内でご覧になれます。

きのこ

きのこは植物でなく菌類です。しいたけの栽培を通じて学んだことや体験を「きのこの生態」としてみました。ご興味のある方、絵をご覧になりながら、しばしの間立ち止まって目を通してみてください。

きのこの生態「菌 輪」 妖科の輪のことでまつたけの場合、シロと呼ぶこともあります。

きのこ(子実体といいます)は成熟して胞子を放出します。数億から数兆までの途方もない数です。そんな胞子が風に吹かれて運よく地上に落ちて、運よく水分に恵まれると核が一つだけある細胞(一核細胞)による菌糸ができます。しかしこれだけでは子実体はつくれません。もし、これまた運よく別の一核細胞と出会って二核の細胞となることができて、はじめてその菌糸は子実体を作れます。菌輪は初めは小さな円状です。たとえばまつたけなら50~100cmの円状の中に50~60ケの小さなまつたけが生えます。菌輪は菌糸の上に生えた円状の子実体のことです。菌輪の内側にはきのこはあまり生えません。抗生物質が作られています。菌輪は毎年5~15cm外側に拡がります。輪が大きくなってくると、だんだん切られて円状から直線状となります。菌輪の大きなものは世界最大の生き物とも呼ばれます。

作品No.136  てんぐだけ (大きさW410 x H318)



きのこの生態「不思議

「てんぐだけ」「つちかりもどき」の場合、子実体ができる時、菌糸のある部分がぽっくり固まって子供(始原体とも呼びます)ができます。更に少し離れた所に隣の子供ができます。それがそのまま大きく生育していっても衝突することは殆どありません。また隣の子実体の傘とは上下に適当な間隔をとっており、ちゃんと胞子を飛びださせることができます。大きくなった時の状態がしっかりと計算できているのですね。

作品No.149 てんぐだけ (大きさW242 x H333)

 

きのこの生態「栽 培

たとえば「くりたけ」の場合、関西では通常1mに切った木にドリルで穴をあけ、そこに種駒(ドリル穴に入るように加工した木片に菌を繁殖させたもの)、または種菌(コナラなどのオガクズに菌を繁殖させたもの)を埋め込んだものを土中に埋めたり、地上に寝かしたりして栽培するのが原木栽培です。原木栽培には他に15cm位に切った原木2本の間に種菌をサンドイッチにして栽培する方法もあります。きのこの種類によって原木の種類を変えるのが普通です。木に生えるきのこは全て栽培可能ですが、原木栽培よりも菌床、びん詰めが主流です。いずれもオガクズに適した栄養剤を加えて育てるものですが、味は天然の方が優れています。しかし、その差はだんだん接近してきており、下手な原木よりは菌床の方がよい場合も多くなりました


作品No.162 つちかむりもどき (大きさW594 x H420)

 

きのこの生態「毒きのこ」

普通食用といわれるきのこは100種類くらいです。おいしいものはその半分もないでしょう。しかし毒きのこは、もっと圧倒的に多いと思われているのではありませんか?本当はもっと少ないでしょう。長い間食用きのこであっても、分析で有毒成分がみつかったり、何らかの原因(たとえば太陽光)で変質して毒きのこになったり、ある地方(たとえば九州)では無毒であっても他の地方(本州)では有毒であるとか、また人間側に何か異常があると有毒・致命的になったりする場合もあります。致命的な毒きのこは日本では3種類です。強い中毒症状が出るものは20種類位、また軽く下痢症状が出るものも結構あります。そこで毒きのこは怖いものと思われているようです。しかし、毒きのこもちゃんと役目を背負って、子孫を残すような指令を遺伝子の中に持っています。気温が30℃もあれば、土から顔を出して半日位のうちに10cm位に大きくなり、キノコハエに体内を食われながらも、胞子を飛ばして2~3日もすると役目を終えてしまう。近頃、そんなきのこ群がすべて踏みたおされているのをよく公園で見かけます。危険防止のためかもしれませんが、敵視しないで、もっとやさしくみることができないものでしょうか。


山の四季

台風や強い風にあおられて、倒れた木や、枝をもぎ取られた木がたくさんあるのは時々見かける光景です。黙って黙々と準備して新芽を出し、繕って生きようとするようにも見えます。本当でしょうか?きっと何かを発信しているのではないかと思ったりもします。昔、ラジオでしたが木が発する音を録音したものを聞きました。録音者は早稲田大学の先生です。ザーザーガリガリの連続で意味などわかろうはずもない中、先生曰く「人が近づくと大きくなる。仲間にに何かを伝えている」と。


作品No.169 晩秋 (大きさW760 x H570)


秋はびっくりする程多彩です

かってしいたけ栽培をしていた時、植菌している場所から15m程離れた所にけもの道がありました。猪が通るときはきまって極く低い声でブーっと合図してくれた。で、私もブーっとか何か言って挨拶をし、出会い頭になるのを避けていました。その植菌場所はどことなく落ち着いていて、暖かみのある所でしたが、後年シイタケ栽培を止めて再び同じ場所を訪れた時にはどことなく落ち着かなく、木々に冷たい目で見られているような気分でした。 単に気持ちのせいだとは思いたくありません。


                            作品No.182 やっと春 (大きさW560 x H760)






作品No.903 芽生のころ (大きさW333 x H242)


ちょうど、山の頂の木の芽が赤い殻を破った時です。

 

作品No.95 オーべルンドルフ (大きさW910 x H760)


                     ザルツブルクのそばの町の風景です。まだ昼なのに、夕方の色合いです

 

作品No.147 箱根の木 (大きさW760 x H560)


何の木か元気そうでした


羽化

作品No.179 せみの羽化 (大きさW560 x H765)


脱皮と言った方がいいかもしれません。せみは枯れ枝に卵を産みます。次の年卵からかえった幼虫は枝を下って地下の住人となります。針葉樹は好きではありません。地下に居る年数はせみの種類によって異なりますが、夏のある夕方、少し夕日の残る頃、2~3mmぐらいの小さい穴を開けて地表をうかがいます。少し暗くなってくると不思議なことに別々に住んでいたはずの兄弟が穴を出て木に登り始めます。兄弟は2~4匹ぐらいです。登るのは速いですよ。鳥の攻撃を逃れて、兄弟はそれぞれ木の別の、しかし近い場所に足場をかためます。30~60分くらいで脱皮が終わります。脱皮の順は絵のとおりですが、途中風が吹いても雨が降っても中断はありません。羽が伸びて乾いてくると一安心。しかし全部が成功するわけでなく、もう一息なのに失敗するせみは少なくないのです。せみの顔を正面から見たことありますか?可愛いものです。おっちょこちょいでもあります。


クルージング

作品No.168 波 (大きさW760 x H570)


上と下の絵、実は同じ絵なのですが、上下さかさまにしたものなのです。面白いことにそれぞれ独立した絵として観ることができます。

 

 



作品No.170 ちりめん波 (大きさW760 x H560)


波にも表情があるとすると、柔らかい風が創り出す縞模様をクルージングの船が打ち消して進んでいくところです

ぼたん

作品No.49 白ぼたん (大きさW767 x H570)



作品No.167 赤ぼたん (大きさW760 x H540)


 何のてらいもなく、こんな風に咲きました

きのこに見られる不思議さは植物にも見られます。「赤ぼたん」の絵の場合、実際に生えている状態を斜めから見たもので、よくわからないかもしれませんが、一つの枝から3本の花が咲くと、花の高さは、いずれも同じで、花と花の間隔も同じになります。何かしら素晴らしいセンサーがあるらしいです。

 

 


ひがん花

作品No.80 ひがん花 (大きさW380 x H455)


マンジュシャゲとも呼ばれることはご存知でしょうか。春に葉が出て、それが散り秋に花をつけます。大阪では9月中旬頃から花が咲きます。田んぼの畔など肥えた土のところには束になって生えます。咲く前のつぼみをとってきて一晩瓶に入れますと立派に開きます。しかし大きさ、特に色は野に生えるものに比べると大きく劣ります。


作品No.130 雲 (大きさW760 x H560)

 

ブロッケン現象というのをご存知の方も多いと思います。太陽などの光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹と似た光の輪となって表れる大気の光学現象のことです。北海道から伊丹空港に帰る飛行機からの風景で、機体の下の雲に機影が写って一緒に走っていました。機体の下にスクリーンの役目をする白い雲があったからです。たった一度きりです。座席で寝るだけでは勿体ないです。

作品No.164 琵琶湖の朝 (大きさw510 x H355)


これらの絵の雲はいずれも黒っぽいですね。寒い時の雲で多分層積雲と分類されるのではと思いますが、背は高くなく、横に平べったく強い風に吹かれてすぐ姿が変わります。黒く見えるのは多分太陽高度が低いためだろうと考えています。北風小僧の寒太郎の主役と思っていますが、絵を描く人にとっては端役と考える人が多いのではないでしょうか。



さくら

作品No.151 さくら (大きさW500 x H360) 


千里ニュータウンのソメイヨシノです。寿命は60年とも言われています。一代雑種ですから花は咲いても実はなりません。また枝の先の部分が折れた木が多く見られます。これは根に「ナラタケモドキ」というきのこが巣くっていて、芯材の中を枯らせながら上部に進みます。こんなことを知ってか知らずか花を沢山咲かせます。



自由画題

作品No.144 落葉 (大きさW455 x H380)


冬の虫は、寝床に利用するでしょう


作品No.152 水溜 (大きさW455 x H380)


蛙には住みづらそうです









作品No.184 加賀 (大きさW765 x H560 )


加賀には伝統工芸品が豊富にあります。